宗教性と現代社会空間(ReSM)

関連研究プログラム :

アフリカ・アジアの実践宗教による「下から」の政治プラクティスに関する人類学的研究 科研基盤研究B (2023–2026)

アフリカ・アジアのデジタルネイティブ世代における宗教性と市民社会 国際共同研究強化B (2022‐2025)


アジア・アフリカ比較共同研究

宗教性と現代社会空間

Religiosité et espaces de vie dans les sociétés modernisées

PERSPECTIVES DEPUIS L’AFRIQUE ET L’ASIE –

研究報告ブログ

現代人の生活空間から宗教は排除されたのか?アフリカ・アジアの社会を見るとむしろ反対の事例が多く見えてくる。ここでは従来の「宗教」というくくりでは捕らえきれないモラル、精神性あるいはライフスタイルとしての宗教性が、現代社会において新たな形で個人、集団の生き方を形成しているという認識に基づき、これを「空間」という軸からとらえ、理解する試みをしてみたい。

イスラームやキリスト教などの一神教の信仰実践に加え、風水や呪術信仰など広義の「見えないもの」への信仰とそれに纏わる儀礼や身体表現が現代を生きる人々の生活空間においてどのようにとらえられ、実践されているのか。家庭内のプライベート、ドメスティックな空間から、往来などのパブリックスペース、中庭や縁側のような「半公共スペース」も含む日常的な活動が行われる空間を対象とし、伝統や儀礼、宗教実践等が、近代化による空間そのものの構造的な変化に対応してどのような変容を遂げているのかに着目して考える。

アフリカ、アジアの異なる社会をフィールドに、比較研究を行うことで、現代空間に偏在する宗教性について考察すると同時にその文化的価値についても再評価を試みる。

La religion a-t-elle disparu dans les espaces modernes ? Les études de cas en Afrique et en Asie montrent que la religiosité fait bel et bien partie de la vie moderne. Organisé par les chercheurs de l’Université Kyoto Seika, l’Université Keio et l’Université Gaston Berger de Saint-Louis, ce séminaire s’interroge sur la façon dont la religiosité – qu’il s’agisse des religions monothéistes ou d’autres croyances traditionnelles, animistes ou mystiques – s’impose à travers les espaces de vie dits modernisés en Afrique et en Asie.

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